ダイアのネックレスに続き、アメジストリングのリメイクを頼みました。
私はダイアモンドが大好きで、色石はさほど欲しいと思わないためか、誕生石であるアメジストも、自分では買ったことはありません。
しかし、この石は特別。
今から10年前の成人式の日、亡き祖母から、アメジストのリングをもらいました。
自分の持っている宝石の中で、一番綺麗な石だと。
昔ながらの18金の立爪リング。
「いつかリメイクしたい・・・」と、そのまま10年という月日が流れてしまいました。

私事なのですが、昨年末より、夫の実家、私の実家の両家共に同時に問題が沸き起こり、肉体的にも精神的にもかなり疲れていました。
そんなある日、このアメジストが気になる。とにかく気になって気になって仕方がない。
すぐにメールを出し、リメイクの相談をさせていただきました。
最初に考えていたデザイン、素材のWGは予算的な問題で却下。
結局、もう一つの候補であったSVで作ることになりました。

 

 

完成してみて、まず、こんなにも綺麗な紫色だったことに驚き。
多少フチが欠けてしまっていた石が、周りを囲まれたことによって欠点もカバーされ、色がより美しく映えるように。
シンプルなデザイン。
13mmの色石。
そして、シルバー独特の色や心地よい軽ささえも、まるでおもちゃみたいなリング。
でも、今の私が求めていたのは、このカジュアルさ。
今、こんなにも惹かれている石を気軽に身に着けられる喜び。
作りはもちろん丁寧でしっかり、着け心地も抜群。
最高に贅沢な私だけのジャンクジュエリー。

10年後、40歳を迎える頃には、WGでジュエリーに蘇らせる予定。
大好きだった祖母が、この石を通して、私を見守り、力を与えてくれるに違いない。
ずっと、ずっと、大切に身に着けていきたい石なのです。
最後に、「これ舐めたら、絶対、グレープ味!!」とのn@tsukoさんの発言がとっても面白かったです(笑)

 

(東村山市 A.S.さん 30歳 主婦)

 

ご心痛の中、何度もメールをいただきましたが、このアメジストのご依頼には、困難を悠々と乗り越えようとされている前向きな思いがみなぎっていました。
シルバーというカジュアルな素材でお作りしたこの度のリングは、ジュエリーのクオリティを持つ、とてもあでやかな出来栄でした。

さすがに舐めてみてはくださいませんでしたが(笑)、本当に甘くておいしそうなぶどう色でしたね。
次なるご依頼予告を頂戴しておりますが、10年後も楽しみにしております。
 by n@tsuko