8月のバースデーが近づいたある日、私はn@tsukoさんのアトリエに向かった。
彼からのプレゼントにジュエリーを贈ってもらえることになったからだ。それもお目当てのピンキーリング。小指にさりげなく、それでいて存在感のあるリングが前から欲しかったのだ。

 アトリエで、温かく迎えていただき、いつものように最初はお茶を飲みながらの世間話。そして本題に入ると、私が「こんな感じ」と口で簡単にイメージを説明すると、 n@tsukoさんは慣れた手つきで、さらさらとペンを走らせる。
そこには、私が普段着ている洋服や肌の色と絶妙のバランスをもったリングが描かれていた。

 プラチナ台に小さなダイヤが3石。彼の予算と私の満足度との最大公約数で結ばれたこのリングは、3週間後にイメージしたどおりの美しい姿で私の目の前に現れてくれた。

 「見せて!見せて!」と、興味津々に私のリングを眺める友人たちは、まずその重さにビックリする。そして質の良さ。さらに、デザインの斬新さ。高級ブランド志向のお嬢様たちは、その値段を聞いて、2度ビックリするのである。
オーダーならではの良さがいたるところに隠れている。

 バースデーの日付と名前が刻まれたピンキーは、毎日私の小指で輝き、いつも心地よい空気を運んできてくれる。
 プレゼントの主は今、海を越えてはるかアメリカの地へ・・・と離れてはいるけれど、遠い距離も指輪がもつ不思議な力がつないでいてくれるような気がする。

 今までほとんどジュエリーに縁のなかった私だが、n@tsukoさんのお陰で、ブランドの名前にも頼ることなく、等身大の私だけのリングにめぐり会うことができた。 なによりもn@tsukoさんに出会えてから、“ホンモノ”を身につけることの大切さが、少しずつわかってきたような今日この頃の私なのである。

 

(世田谷区 M.F.さん 27歳 会社員) 

 

「次にほしいのはピンキーリングです・・・」そう伺っていた時から、このタイプをお薦めしようと決めていました。
本来フラットなデザインがお好みなのですが、均一の厚みを持った甲丸リングは露出面の多い小指にぴったりなんですよね。
白くて細い指にとてもよくお似合いでした。   
by n@tsuko