オーダー、リメイクの際に寄せられたご相談内容と、私の意見をご紹介させていただきます。

Q「ゴールドとプラチナ、どちらがよいか迷ってしまいます」

留める石の色、品質によって、雰囲気が変わります。
例えば、少し色がついているダイアの場合、金地金に留めることにより、色の甘さをごまかすことができますし、カラーストーンの場合、色を強調したいならプラチナ、なじませたいならイエローゴールドといった具合です。

また、プラチナはゴールドより重いので、ヴォリュームのあるデザインを白い地金で作りたい場合は、ホワイトゴールドがお薦めです。

でも大切なのは、コーディネートだと思うのです。
身にまとうメタルカラーは、統一した方がスマートです。
持っているジュエリーを見つめながら、「揃える」「補う」を考えながら選ぶことは、とても大切だと考えます。

 

Q「地金の下取りについて」

持ち込まれたリング枠やチェーンを溶かして、再利用することはいたしません。
メーカーによって、含まれる合金の割合が違うことと、サイズ直しやパーツを付ける際に使うロウ材が溶け込んでしまうため、ピュアな地金ではなくなってしまうからです。

リメイク後の枠は、下取りという形で、お代から引かせていただいています。
使っていないジュエリーを処分されて、オーダーの足しにされるお客様もいらっしゃいますので、ぜひいっしょにお送りください。

 

Q「本物しかオーダーできない?」

お祖母様から譲り受けたといった昔のジュエリーには、合成石が留められているケースが多くあります。
また、海外で購入した石が、まったくの偽物であったという方もおられました。
でも思い出を形にしたい・・・との思いにお答えしたくて、オーダーを承りました。

地金は本物にしたいけれど、アクセサリー感覚で・・・とおっしゃる方に、あえて合成ルビーやジルコンをふんだんに使ってお作りしたこともあります。
石の留め方の制限はありますが、それ以外は問題ありません。

 

Q「修理もやっていますか?」

リングのサイズ直しをはじめ、パールネックレスの糸替えやパールの追加、切れたチェーンの修理や長さ変更、ピアスの金具をゴールドからプラチナに交換(逆も可)などのお修理も承ります。

また、センターストーンの交換、サイドストーンの追加なども、加工上で支障がないものに限り、お受けいたします。

 

Q「オーダーの例を教えてください」

・子供の誕生データ(生年月日、時間、体重、身長など)を入れたコイン風ペンダント。

・セットで着けられる、婚約用ダイアリングとマリッジリング。

・結婚記念に、ふたりのイニシャルをデザインしたペアリング。

・お土産のひすいを帯留めに。

・校章をモチーフにしたスクールリング。

 

Q「リメイクの例を教えてください」

・プチペンダントのダイアを、もうひとつ追加してピアスに。

・立て爪リングを、埋め込みタイプのフラットなリングに。

・一文字リングのダイア5石を、甲丸リングに等間隔に留めたエタニティリングに。

・メレー使いのファッションリングと、ルビーリングを、ひとつのペンダントヘッドに。

・お下がりの大粒のアメジストを、横使いに留めてスタイリッシュに。

・チョーカーを短くして、余ったパールにオニキスを足して、ピアスに。